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Alien movie poster

エイリアン』(Alien)は、1979年のアメリカ映画。

概要 編集

航行中の大型宇宙船という閉鎖空間の中で異星生物(エイリアン)に襲われる乗組員の恐怖と葛藤を描く。エイリアンのデザインは、現代シュールリアリズムの鬼才であるH.R.ギーガーによるもの。リドリー・スコットやシガニー・ウィーバーの出世作であると共にSFホラーの古典として知られ、続編やスピンオフが多数製作されている。

1980年の第52回アカデミー賞では視覚効果賞を受賞。同年第11回星雲賞映画演劇部門賞受賞。作品中に登場する異星生物の通称でもある。

公開時のキャッチコピーは「In Space, No One Can Hear You Scream.(宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない)」。

ストーリー 編集

宇宙貨物船ノストロモ号は、他恒星系から地球へ帰還する途中、未知の異星文明の物と思われる電波信号を受信する。人類初となる異星人との遭遇のために惑星LV-426に降り立った乗組員たちは、宇宙船と化石化した宇宙人(スペースジョッキー)を発見。更に調査を進めるうちに、巨大な卵のような物体が無数に乱立する空間へ辿り着く。航海士のケインがこの物体に近づくと、中から蜘蛛に似た生物が飛び出し、ケインが被るヘルメットのゴーグルを突き破って顔に張り付く。急いでノストロモ号へ戻る一行。電波信号は解析の結果、宇宙人が発した何らかの警告であることが判明した。

ケインの顔にしがみついたままの生物だったが、やがてはがれ落ちて死ぬ。その後のケインに異常は見られず回復したかに思えた。しかし、乗組員たちとの食事中に突然苦しみ出した彼の胸部を食い破って奇怪な生物が出現、逃走する。ケインは、口から体内にエイリアンの幼体を産み付けられていたのである。

ノストロモ号のクルーたちは科学担当のアッシュのアドバイスに従い、火炎放射器をつかってエイリアンをエアロックに導き、宇宙へ放出しようとする。しかし、急成長を遂げたエイリアンの力は彼らの想像を上回り、船長のダラスが返り討ちにあう。

善後策を協議する乗組員たち。有効な対策を提示できないアッシュに不満を抱くリプリーは、直接ノストロモ号のマザー・コンピューターに解決策を問いかける。コンピューターは乗組員たちがエイリアンに勝てないと見ていること、さらに、雇用主である企業は“エイリアンの生存捕獲”を最優先事項としていることを知ったリプリーにアッシュが襲い掛かる。彼は人間ではなく、企業が乗組員たちを監視するために送り込んだアンドロイドだった。

本船を捨て、脱出用シャトルで地球圏へ脱出する計画を立てる乗組員たちだが、エイリアンはランバートとパーカーを殺害し、残るはリプリーただ一人。ノストロモ号の自爆装置を起動し、猫のジョーンズをつれて逃げるリプリーは、シャトルへの通路にいるエイリアンを発見。自爆装置の解除操作を行うも間に合わず、カウントダウンは止まらない。仕方なく通路に戻ったリプリーは、エイリアンがさきほどの場所にいないことを確認し、ジョーンズと共にシャトルへ乗船、ただちに発進させる。直後、ノストロモ号は自爆、全ては終わったかに見えたが…。

スタッフ 編集

キャスト 編集

ダラス - トム・スケリット
エレン・リプリー - シガニー・ウィーバー
ランバート - ヴェロニカ・カートライト
ブレット - ハリー・ディーン・スタントン
ケイン - ジョン・ハート
パーカー - ヤフェット・コットー
アッシュ - イアン・ホルム
マザー” - ヘレン・ホートン(声)
エイリアン - ボラジ・バデジョー

備考 編集

  • ウィーバーによると、脱出用シャトル内で冷凍冬眠を行うために服を脱ぐシーンは、下着姿ではなく全裸で撮影する予定だったとのこと(アクターズスタジオインタビューより)。
  • エンディングシーンは当初3種類あり、「エイリアンの存在にリプリーは気付かず一緒に地球に帰還する」、「エイリアンとともに宇宙の藻屑となる」そして採用案である「エイリアンを倒し無事地球に帰還する」のそれぞれが用意されていた。
  • 船の離着陸のシーンでは、予算の関係から俳優が自ら椅子を揺らしている。
  • スペースジョッキーの登場シーンでは、プロップを大きく見せるために、宇宙服姿のノストロモ乗員は子供が演じている。
  • 「ノストロモ」の由来はジョゼフ・コンラッドの同名の小説から。スコット監督の前作『デュエリスト/決闘者』もコンラッドの短編の脚色であった。前作の企画段階ではコンラッドの『闇の奥』の映画化を考えていたスコットだが、コッポラ監督が映画化権(『地獄の黙示録』)を持っていると知り断念している。
  • 時限自爆装置が稼動するとコンピュータ「マザー」が「この船はTマイナスX分以内に破壊される」と自爆までの時間を読み上げるが、これは間違いである。「T」は通常、ロケットの打ち上げに代表されるようなイベントの時刻を表し、それ以前の時刻を「TマイナスX分(秒)」で表すため、「TマイナスX分以内に破壊される」では意味を成さない。なお、第二作では「X分以内に」となっている。
  • 脱出用シャトルは、発進後に前進ではなくブレーキをかけることでノストロモ号から離脱した。遠ざかるノストロモ号がシャトルの前方窓から見えるのはこのため。
  • 国内未発売のNINTENDO64用ソフト「Conker's Bad Fur Day」では本作のパロディが登場する。

ギャラリー 編集

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